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■ 書店用語基礎知識 ■
 
--- ア行 / カ行 / サ行 / タ行 / ナ行 / ハ行 / マ行 / ヤ行 / ラ行 / ワ行 ---
 
【落丁】
(らくちょう)
ページや内容の一部が抜け落ちていたりしていること。
 
【乱丁】
(らんちょう)
ページの順番がバラバラになっていたり、ページが折れていたりすること。
 
【了解品】
(りょうかいひん)
本来は返品できない商品について、出版社や取次(出版販売会社)の担当者にあらかじめ返品了解を得て返品するもの。
 
【レジ回り商品】
(れじまわりしょうひん)
レジの回りに置いて売っている商品。
アメ・ガムなどのお菓子類から電池や豆辞典など店舗によって扱い品は様々。設置目的は・・・、

1)お釣りで買えるような価格帯の商品で衝動買いを促がし客単価を向上させる。
2)判の小さな商品の盗難防止。
3)判が小さくて陳列しにくいから。
4)店舗で積極的に販売したい商品だから

などがある。
置き過ぎは雑然として見難くなるので注意が必要。
 
【レンタルコミック】
(れんたるこみっく)
レンタルCD、レンタルDVDなどのように、本をレンタルするシステムの通称。
主なレンタル商品がコミックであることからこう呼ばれている。

購入と違い、安価で読むことができて自宅での保管スペースも不要な事から近年、市場への普及が進んでいる。
書店にとっては競合的ビジネスとして認知されているが、利益率の高いビジネスということもあり、新刊本書店の参入も増えている。

<その歴史と変遷>※簡易版です。

江戸時代よりなじみのあった『貸本業』は戦後、全国に急増し貸本劇画など多くの作品を輩出してきた。
しかし、1950年代後半より復興に伴う図書館の充実、出版図書の増大にともなってその数は大きく減少。
20世紀後半には少数の店舗が存在するのみであった。

ところが、近年のネットカフェやマンガ喫茶などの人気などから、図書館での扱いのないコミックという分野は潜在需要があるとして、再び『貸本業』が注目をあびるようになる。
これを後押ししたのが、慢性的な不景気、安く読めて自宅スペースが確保できるという考え方だった。
こうして、『貸本業』から『レンタルコミック』と名称が変化しながら新ビジネスが確立、普及しはじめた。

しかし、『貸本業』(レンタルコミック)に対して著作権や貸与権などが確立されていなかった為、著作者や出版社などによる著作者保護、著作権保護の観点からの著作権法改正を訴える運動が活発化することになる。

そうして2005年、著作権法が改正されコミックなどの書籍に貸与権が適用される事になった。
翌2006年末には、出版物貸与権管理センターと日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合との話し合いの下、暫定的ではあるが書籍レンタル使用料の徴収と著作者へ還付する制度が確立された(2007年2月施行)

これにより、明確なルール下でのビジネスとして『レンタルコミックサービス』が認知され大手レンタル業者の参入など本格的な普及が始まっていった。

 
【ロングセラー】
(ろんぐせらー)
数年から数十年にわたる長い期間、読者に読まれ続けている書籍。
全国規模のロングセラーだけではなく、単品管理により自店独自のロングセラーも指す。
 
 
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