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■ 書店用語基礎知識 ■
 
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【棚卸し】
(たなおろし)
年度決算や月々の決算、または在庫の点検などのため、店にある商品の品質や数量を調べ、価格を算定すること。また、それに伴う在庫チェック作業そのものをいう。
棚卸しをすることで、売れた商品がいくら分あるのかを調べ、それをもとに利益がどのくらい出たかを算出する。
経営の基盤となる数字を出すための重要な作業である。
 
【単行本】
(たんこうぼん)
単独に1冊で出版される書籍。ただし、事典・辞典、年鑑、絵本、教科書、参考書や文庫、叢書、全集のように周期を予定せずに継続的に刊行される出版物は除く。

・・・・・って、なんじゃこりゃ?

 
【単品管理】
(たんぴんかんり)
ひとつひとつの銘柄ごとに、売行き状況の把握や、発注・返品などの管理をすること。
 
【帳合・帖合】
(ちょうあい)
出版業界では、たとえば「○○書店は日販帳合」という言い方で、その取次(出版販売会社)と取引している事を表す。
本来の意味は、帳簿のつけ合わせ、計算の正否を調べること。
 
【長期委託】
(ちょうきいたく)
主にセット商品などを、4〜12ヶ月間、商品の店頭陳列を書店に委託して販売すること。
委託期間終了後、返品された額を差し引いて代金が清算される。

常備寄託とは似て非なるものなので注意。
 
【直販ルート】
(ちょくはんるーと)
基本的には出版社が取次(出版販売会社)と書店を経由しないで直接、購入対象者に販売すること。稀に新聞販売店などを利用することもある。
自費出版物や地域限定出版物のような直接販売物とは別物。
 
【束見本】
(つかみほん)
はじめの10ページ程度しか印刷されておらず、あとは白紙の本。
出版社が本の厚さ、寸法などをみるために製本所に試作させる。事前予約促進のために書店に配られることもあったが最近は、とんと見ない。
 
【TSUTAYA AZ】
(つたやあず)
レンタル部門をより強化する目的から“TSUTAYAチェーン店”にF.C.加入した“ブックプラザAZ”の新名称。

2007年11月初旬、プレス発表される。
書店チェーンとしては中国地方初となる“TSUTAYAチェーン”参入に業界は騒然とした。
(余談だが、業界内では「『TSUTAYAにあらずんば書店にあらず』なんて事になるのでは」という冗談話もでた)

同年11月23日、“ブックプラザ
AZ本店”がレンタルコミックなどの新部門を併設し“TSUTAYA AZ岡南店”としてリニューアルオープン。

翌2008年3月中旬、“ブックプラザ
AZ平井店”が“TSUTAYA AZ平井店”としてオープン予定。

尚、あくまでもフランチャイズ加盟なので経営母体が“オサダ文昭堂”である事に変わりはありません。

 
【Tコード】
(てぃー・こーど)
雑誌コード・月・号数・定価などからなり、共通商品コード(JANコード)と互換性を持つ、Tではじまる雑誌コード。
OCR文字で表記されているためバーコードの代わりとしてレジで処理することが出来る。
 
【定期改正】
(ていきかいせい)
全集や、雑誌などの定期刊的に発売される商品について、次回の配本数を調整するためのもの。主に定期購読者の増減の折に使用する。

改正反映には数日を要する場合もあるので、急な部数の変更は難しい。定期購読を止められる際にはお早めにお願いします。
 
【定期購読】
(ていきこうどく)
定期的に刊行されている商品を買い逃しのないようにお店で取り置くこと。
利点は、購入漏れがない事・入荷時に取り置くため比較的、美品が入手できる。
 
【定番・ていばん】
(ていばん)
取次会社により、各ジャンル(実用書、文芸書、コンピュータ等)別の売行き良好書を出版社の別なく選定し構成されるセット・管理方法の名称。

これにより書店は、各出版社商品の中から売れ筋商品を選定仕入れする業務から解放され、常にお客様に売れ筋商品を提供する事が可能になったかに見えたが、実際はどの書店も同じような商品構成、いわゆる「
金太郎飴」状態が発生する事となり、その中での差別化が求められる事になった。

管理期間はジャンルによって違うが、大体1年毎に商品の見直しが行われる事になる。

実際の名称は取次会社により違いがあり、ここではAZの主要取次「日販」を例にしている。
 
【点数と冊数】
(てん/さつ)
出版物の数え方。「点数」とは種類、アイテム数のこと。
例えば、『広辞苑』が2冊あれば「1点2冊」、『広辞苑』が1冊と『大辞泉』が1冊あれば「2点各1冊」となる。
 
【東京出版販売株式会社】
(とうきょうしゅっぱん
はんばいかぶしきがいしゃ)
日本を代表する取次のひとつ。通常は、“東販(とうはん)”と呼称される。(あるいは“トーハン”)

業界最古参ということもあり、出版物の仕入れ能力は他を圧している。
が、最古参ゆえに革新性に劣るのか、各種システムの開発はやや遅れがちのイメージがある
ただ、一時はその座を追われたが、業界トップであるのは間違いない。

 
【特殊品】
(とくしゅひん)
取次(出版販売会社)が書店向けに販売している業務用の品物。
主にレジ周りの備品や、各参考資料書など。
 
【取り置き】
(とりおき)
お客様の依頼により、すでに書店に在庫のある商品について、そのお客様が来店するまでバックヤードなどで保管しておくこと。

キャンセルによる損失を防ぐため、一定期間を過ぎても来店のない場合はお買い上げの意思がないものとして店頭に商品を戻す。
まだ発行されていない商品の確保である「予約」、店頭にない商品を取寄せる「客注」とは別となる。

 
【東販/トーハン】
(とうはん/とーはん)
東京出版販売株式会社の略通称。表記で使用されるのは「トーハン」が多い。

▲東京出版販売株式会社を参照▲

 
【取次】
(とりつぎ)
出版物の卸業者で出版販売会社を指す。単純に書店と出版社をつなぐだけでなく、大きく3つの機能を果たしている。

A. 商品の移動にともなう代金請求、回収、支払などの代行。これにより出版社・書店が個々に請求、回収、支払などの管理をする必要がない。
B. 全業務を通じて収集された出版社・書店情報を集約して、出版社にマーケット情報を書店には新企画物や発売情報をフードバックする。

C. 出版社からの商品を集荷、仕分けして書店に配送する業務と書店からの返品を集荷、仕分けして出版社に配送する業務を行う。

最近では出版業界の総元締めとしてのイメージが強く、書店のクビに真綿を巻いているのは有名な話し。
※日本出版販売株式会社、東京出版販売株式会社などが有名かな。

 
 
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